映画がもっとわかる 映画批評! のだめカンタービレ最終楽章 前編


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のだめカンタービレは、マンガ、ドラマ、映画で大ヒット!

映画のだめカンタービレ最終楽章 前編の画像で、千秋真一がオーケストラの指揮をしています。

だめカンタービレは、女性コミック誌のKissで2001年から連載されていたマンガで、作者は二ノ宮知子です。Kissは、20代の女性向けのコミック誌で、コンビニでの販売が全体の50%ぐらいになります。2006年、のだめカンタービレはフジテレビで連続ドラマとして公開されて、大きな話題となりました。

naotomo、Kissで連載されていたのだめカンタービレについては、まったく知らずに、連続ドラマで初めて知りました。大した知識もなくて、偶然に見たのですが、これがめちゃめちゃ面白くて素晴らしくて、すっかりのだめカンタービレの世界にはまってしまいました。

それから、のだめカンタービレが女性向けのコミックであることを知り、コミックを購入して読んでみて、さらにのだめカンタービレの魅力にはまってしまいました。テレビの連続ドラマとして放送されたのは、主人公の野田恵と千秋真一が、日本の音楽大学で出会って、お互いから刺激を受けながら自分の音楽を高めるために、フランスへの留学が決まるところまでが描かれています。
ンガののだめカンタービレでは、フランスへ留学した野田恵と千秋真一の新たなる悪戦苦闘と、二人の恋愛が描かれています。ドラマが原作の途中で終わっていたので、naotomoは、いつか2nd・シーズンみたいな感じで連続ドラマになるんだろうって思っていましたが、2008年に2話のスペシャルドラマとして、フランス編が描かれました。ところが、スペシャルドラマで描かれたのも、マンガの途中までで、野田恵と千秋真一の物語はまだ終わっていませんでした。

ずいぶん前置きが長くなってしまいましたが、のだめカンタービレ最終楽章で、いよいよ実写版のだめカンタービレは最後になります。映画は前編と後編の2部作になっていて、今回紹介するのは前編です。スタッフもキャストもテレビドラマのシリーズとまったく同じで、テレビドラマかマンガの内容を知っていないと、初めてのだめカンタービレを見る人にとっては、ちょっと入りにくいかもしれません。ちなみに、原作であるマンガ版のだめカンタービレは、すでに完結しているので、のだめカンタービレ最終楽章が本当に最後の作品になります。

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のだめカンタービレの2つの魅力!

だめカンタービレの魅力の1つは、個性的なキャラクターを持った登場人物たちによるドタバタ劇です。とにかく熱血な人間もいれば、自分の才能にうぬぼれて嫌みな人間もいれば、完璧を目指すあまりに傲慢になってしまう人間もいます。のだめカンタービレでは、登場人物たちの人間関係はとてもシンプルですが、個性的なキャラクターばかりなので、そこから笑いやおもしろさが生み出されています。

マンガの登場人物というのは、個性が強すぎたり才能がありすぎたりして、リアリティを失った人物になってしまいがちです。原作者の二ノ宮知子は、1人の登場人物に良いところと悪いところを設定するのと同時に、貧富のレベルに応じて生活感を持たせることで、個性的でありながらリアリティを失わない登場人物を作り上げています。

千秋真一は裕福な家庭の生まれで、音楽だけでなく、家具から料理にいたるまで最高のものを求めています。一方で、野田恵は普通の家庭の生まれで、自堕落な生活がしみついていて、掃除も洗濯も料理も最低のもので満足しています。生活というのは、マンガではあまり描かれない要素ですが、生活をちゃんと描くことで、登場人物たちと読者に共通点が生まれて、親しみや面白さが増しています。
だめカンタービレのもう1つの魅力は、素晴らしいクラシック音楽を実現するために、登場人物たちが懸命に努力するところです。主人公の野田恵と千秋真一は、素晴らしい才能の持ち主だと設定されていますが、才能だけでは素晴らしい音楽を表現することができません。ですから、のだめカンタービレに登場する人物は、主人公もふくめて、素晴らしい音楽を表現するために懸命な練習と勉強をしなければなりません。

技術やテクニックを鍛えるだけで、素晴らしいクラック音楽を表現できるのなら、誰だってたくさん練習すれば、それだけ音楽家としてうまくなるはずです。ところが、クラシック音楽の世界では、優れた技術やテクニックを持っているのが当たり前で、作曲家の目指した音楽を実現するための表現力や、感性や、理解力や、知性が必要になります。

ですから、主人公の野田恵や千秋真一は、たくさん練習して学んだからといって、それに比例して成長できるわけではありません。特に野田恵は、自分の感性にまかせてピアノを弾いてしまうことが多くて、コンセルヴァトワールの先生から呆れられることが頻繁にあります。naotomoの独断ですが、のだめカンタービレほど、芸術を追求することの難しさや面白さをうまく表現しているストーリーはありません。

映画のだめカンタービレ最終楽章 前編の画像で、野田恵です。

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のだめカンタービレ最終楽章 前編、簡単なストーリーとすばらしさ?

映画のだめカンタービレ最終楽章 前編の画像で、野田恵です。

だめカンタービレ最終楽章 前編では、フランスに渡った主人公の野田恵と千秋真一が、クラシック音楽の世界で飛躍するための悪戦苦闘が描かれています。また、映画ならではの高音質によるオーケストラの演奏場面も充実しているので、ぜひとも劇場で見ると、クラシック音楽による感動がいっそう深まります。

千秋真一は、ルー・マルレ・オーケストラという小さな楽団の常任指揮者となりますが、マルレ・オケは落ちぶれている楽団で、音楽に対して真剣に取り組んでいる団員がほとんどいません。というのも、マルレ・オケの団員は、音楽だけではお金が稼げないので、みんな他に仕事やアルバイトをしていて、楽団での練習や演奏が生活の負担になっています。千秋真一は団員たちの苦境を知りつつも、素晴らしい音楽を表現するために、悪戦苦闘を開始します。

野田恵は、フランスの音楽学校コンセルヴァトワールでピアノの勉強を続けています。ところが、大好きな千秋真一がどんどん高いところを目指して進んでいくのに、自分は1つも前進できていないように感じて、焦りを感じます。一方で、指導しているシャルル・オクレール先生は、野田恵の将来を考えて、コンテストへ出場させるのではなく、あえて地道なレッスンを課しています。しかし、野田恵はそれがわからず、自分が進歩できていないように感じて、落ち込んでしまいます。
だめカンタービレ最終楽章 前編のすばらしさの1つは、千秋真一が指揮することになったマルレ・オケの団員たちの悪戦苦闘です。マルレ・オケの団員たちは最初のリハーサルで、千秋真一が自分のイメージを表現するために、細かい指示や徹底的な修正を行ってくるのを知って、うんざりします。千秋真一が素晴らしい音楽を表現しようとすればするほど、リハーサルの回数が多くなり、時間も長くなってしまいます。

団員たちはオーケストラの演奏だけでは生活することができないので、みんな他にアルバイトや仕事をしています。ただでさえ仕事で疲れているのに、千秋真一のおかげで練習が増えてしまい、団員たちは不満を持つようになります。やがて、団員たちはお互いの演奏や、ミスのことで喧嘩するようになります。

にもかかわらず、千秋真一は自分のイメージを表現するために、厳しいリハーサルを繰り返します。団員たちも、セミ・プロとはいえ音楽家であり、もともとは素晴らしい音楽を表現することを志した人たちです。団員たちは生活のために仕事をしながらも、懸命に練習をして、千秋真一がイメージしている音楽を表現しようとします。のだめカンタービレ最終楽章 前編では、ストーリーの終盤にマルレ・オケの演奏会の場面があるのですが、団員たちが懸命に練習をしている姿を見て、演奏を聴くと、感動がいっそう深まります。

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