ワルキューレは、ヒトラー暗殺未遂事件を描いた映画!
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ワルキューレと聞いて、naotomoが最初に思い浮かべたのは、ワーグナーが作った、ワルキューレの騎行という曲です。若者は知らないかもしれませんが、ベトナム戦争が行われていた頃、地獄の黙示録という映画が作られました。地獄の黙示録の序盤で、ヘリコプター部隊が海岸へ攻撃をしかける場面があるのですが、そこで流れているのが、ワルキューレの騎行という曲です。誰もが1度は聞いたことがある曲ですし、映画の場面も、映画史に残るような有名なシーンです。 映画ワルキューレは、トム・クルーズが主演をしていて、第2次世界大戦中に実際に起こった、ヒトラー暗殺未遂事件を描いています。いきなり結論から書いてしまって申し訳ありませんが、歴史的な事実を描いているわけですから、naotomoとしても正直に紹介せざるをえません。歴史的な事実としては、ヒトラーの暗殺は失敗してしまい、最終的にヒトラーは連合軍のベルリン侵攻に追いつめられて、自決することになります。 |
歴史的な事実を物語にする場合には、どれぐらい一般の人が、その事実について知っているかが1つのポイントになります。一般の人のほとんどが知っている事実を物語にする場合、多くの人に知ってもらっているという意味では宣伝に有利ですが、多くの人に内容を知られてしまっているという意味では不利になります。ヒトラー暗殺未遂事件というのは、一般の人の多くが知っている歴史的な事実ではないかもしれません。ですが、現代において、どれだけの人がヒトラー暗殺に興味があるのか考えると、疑問が残ります。 内容についての感想は、正直なところ、歴史的な事実がどのように展開したのか、それを物語にしただけのものでした。感動するところはありませんでしたし、人間性に対する深い洞察もありませんでしたし、驚くようなアクション場面もありませんでしたし、ドラマチックな展開もありませんでした。誰が、どのように行動して、どのような結果になったのか、事実をひたすら展開させているだけでした。 |
ワルキューレの制作者たちは、歴史の事実しか見ていない?
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残念ですが、ワルキューレの制作者たちは、映画のことをちっとも理解していなかったようです。naotomoの考えでは、歴史的な事実を物語にする場合には、制作者たちのイマジネーションがとても大事になります。というのも、歴史的な事実を物語にする場合、イマジネーションが足りないと、歴史として起こったことだけを物語として展開させてしまうことになりがちです。結果として、観客が「あぁ、そんな歴史があったんだな.....」と思うだけの内容になってしまいます。 人間であれ歴史であれ、どの方向から物事を見つめるかによって、物事の姿形が違って見えてきます。ワルキューレを例にして、考えてみます。例えば、家族愛という方向から歴史を見つめると、主人公であるトム・クルーズが人間としてどのように成長して、婚約者と出会い、どのように愛を育てて、家族のためになにを語りどんな行動をしたのか、ということを重点的に描かなければならなくなります。 極端なストーリー展開で許されるなら、物語の最初から終盤までヒトラー暗殺計画のことは1つも描かないで、終盤で主人公のトム・クルーズが処刑されたことが家族のもとに伝えられて、実はヒトラー暗殺未遂事件の首謀者であったことが明らかになる、という物語も不可能ではありません。もちろん、これはnaotomoのイマジネーションの産物ではありますが、この展開であれば家族愛から歴史を見つめることができます。 |
ワルキューレの場合、家族愛の他にも、ヒトラーが行っている残虐行為に対する人間としての尊厳、ヒトラーに心酔している人間たちの愛欲、戦局によって変化するドイツ国民の感情、ヒトラー暗殺計画を行った人たちの人間としての光と影など、イマジネーションをしっかり働かすことができれば、さまざまな方向から歴史を見つめることができます。 もちろん、ある特定の方向から物事を見つめるということは、物事の違う側面について見えなくなってしまうことも起こります。ですから、リスクもあるのですが、映画のように時間が限られている場合には、全体像を描くことよりも、描こうとする内容に焦点を集中させるほうが大切です。そうしなければ、観客に強いメッセージや印象を残すことが難しくなりますし、歴史的な事実がわかっただけでは、観客は満足しません。 イマジネーションは人間にとって重要な能力であるにも関わらず、日常生活に流されて、失ってしまうことがしばしば起こる能力でもあります。映画では、イマジネーションをどのように活用するかによって、すばらしい内容にすることもできれば、くだらない内容にすることもできてしまいます。残念ながら、ワルキューレの制作者たちには、イマジネーションが大きく欠けていたようです。 |
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